こんにちは、現役看護師のぷろぽです!
看護師の仕事には、夜勤はつきものです。

夜勤というと大変そうなイメージがあるけど、実際にはどうなの?



夜勤は日勤と比較し体がキツイです!
この記事では、看護師の夜勤業務をリアルにイメージでき、夜勤のある勤務先で働きたいと考えている方にとって不安を解消できます。
この記事を読むと、夜勤についての不安を少しでも払拭することができ、慣れない夜勤でもパフォーマンスを十分発揮できると思います。
- 看護師が夜勤をするメリット・デメリット
- 看護師が夜勤の休憩時間を十分にとれない4つの理由
- オススメの夜勤前の過ごし方
- 夜勤中の心得3選
- 効率的な仮眠のとり方5選
看護師が夜勤をするメリット5選


- 高い給料が期待できる
- 勤務日数が少なく感じる
- 平日や昼間に自由な時間が取れる
- 日勤帯よりも業務が少ない
- 緊急対応スキルが向上する
くわしく説明していきます!
高い給料が期待できる
夜勤で働くことでの最大のメリットは、「夜勤手当がもらえること」です。


上記の図は、“日勤のみ”と“日勤+夜勤”の給料にはどのくらい差があるかを私の給料を示したものになります。
“日勤のみ”の勤務であれば22万円/月の給料であることに対し、“日勤+夜勤”の勤務であれば+8万円されるため30万円/月となっていることがわかります。
このように、看護師は夜勤をすることで夜勤手当を多くもらえるため、他職種に比べ“看護師は高収入”といわれます。



実際に働いてみると、睡眠時間や健康など身を削り、人の命を守る責任がある大変な仕事であるため、正直もっと給料を高くしてほしいと思います…
勤務日数が少なく感じる
一般的に、土日祝は休みカレンダー通りの勤務形態となります。
一方で、看護師は下記の図の通り日勤・夜勤が入り混じった交代制の勤務に加え、カレンダー通りに休めない不規則勤務となります。


基本的なスケジュールは夜勤が終わった当日(深夜)を「夜勤明け」と呼び、その翌日は休みになります。
休日の数は変わりはありませんが、以下の理由から勤務日数が少ないと感じることがメリットになります。
- 夜勤明けは休みになる
- 不規則勤務となるため連続的に勤務することは少ない



この勤務形態に慣れると、連続的に勤務することが大変に思えます…
平日や昼間に自由な時間が取れる
夜勤を終えて朝迎えると、次の勤務まで平日や昼間に自由な時間を確保することができることがメリットになります。
平日や昼間に自由な時間が取れるからこそ、混雑を避けたい買い物、平日にしか空いていない役所への手続きが可能になります!



夜勤明けにそのまま旅行に行くタフな人がいるのも珍しくありません。
日勤帯よりも業務が少ない
日勤帯よりも業務が少ないため、体力的に楽に感じることがメリットになります。
日勤帯では主に処置、手術、検査など医師の介助や清潔ケアを行います。
しかし夜勤では、日勤帯の大変な業務をすることはあまりなく、看護師は患者さんの休息できる環境を整えることが仕事になります。
緊急対応スキルが向上する
夜勤では、日勤帯より少ない人員で入院患者さんの緊急対応や急変対応に備える必要があります。
その際に、急変対応や緊急入院した患者さんの治療など夜間に起こる全てのことに対応する能力がひとりひとりに求められるため、緊急対応スキルが向上するメリットになります。
緊急対応スキルが向上した経験談
夜勤中に急変した患者さんがいました。
日勤であれば先輩から「手伝わないでいいから、他の患者さんみてて」と言われ、患者さんが急変してもその現場を眺めるだけでした。
しかしその夜勤では、「点滴用意して!心臓マッサージ代わって!」と先輩から指示を受けながら、医療チームの一員として行動することができ、自信になりました。



夜勤では看護師としての責任は大きいですが、自分で対応できる仕事の幅が広がるため、看護師としての能力は確実に向上します!
看護師が夜勤をするデメリット4選
看護師が夜勤をするデメリット4選はこちら!
- 精神的・体力的にきつい
- 生活リズムが崩れる
- 友人や家族と生活する時間帯が合わない
- チームワークをかき乱す看護師との夜勤は地獄
精神的・体力的にきつい
夜勤では、日勤と比べて看護師の人数が減り、患者さんを看る人数が増えるため精神的・体力的にきついと感じることがデメリットになります。
眠気や疲労からか、夜勤では体力や集中力が低下してくるため普段しないようなミスが起こりやすくなります。
さらに、休憩時間を十分にとれないことがあります。



今まで何度も夜勤をしてきましたが、やはり体に合わないなと感じます…
夜通し起きておくことが辛いと感じる人にはオススメしません。
生活リズムが崩れる
看護師は日勤・夜勤の両方をこなす不規則勤務となります。
不規則な生活リズムを送ることで、体調を崩してしまうことが夜勤のデメリットになります。
また、夜勤をしていると様々な健康被害に悩まされやすいといわれ、私も悩んでいる一人です。
私の経験談
私は夜勤を始めてから、「不眠症」に悩まされるようになり、入眠剤がないと眠れなくなりました。また、失敗をしてはいけないという重圧に長時間絶えないといけないストレスにより「うつ病」を発症してしまいました。
現場では「体調を管理することも看護師の仕事だ」という認識も強く、人手が足りないため、体調が悪くてもなかなか休めません。



日頃から体調が崩しやすい人、持病がある人にはオススメできませんね。
友人や家族と生活する時間帯が合わない
不規則勤務であるため、友人や家族と生活する時間帯を合わせることができないため、夜勤のデメリットになります。
特に友人や家族が土日休みである場合は、合わせることが難しくなります。
私の経験談
私の夫は土日休みであるため、夫が休みの日に私は仕事であることが多く、月に1日しか休みが被らないなんてこともありました。しかも、私の職場は『休み希望は1か月に1回まで』というルールがあったため、休みを合わせるのは至難の業でした。
子供がいる家庭では、家族との時間を大切にするため夜勤がない病院へ転職する先輩看護師の姿も多くあるのが現状です。



家族との時間を大切にしたい方にはオススメできませんね。
チームワークをかき乱す看護師との夜勤は地獄
夜勤では、長時間少人数でともに時間を過ごすため、チームワークが大切になります。
しかし、その中で下記のようにチームワークをかき乱す看護師と共に仕事をするのは地獄のような気分になり、精神的に負担が増えるため、夜勤のデメリットになります。
- 働かない看護師
- 新人看護師の悪口大会を開く看護師
- 新人看護師や嫌いな看護師を仲間外れにしようとする看護師
- 手伝ってくれないにもかかわらず、力がいるときだけ声をかけてくる看護師



勤務表が出ると必ず夜勤メンバーはチェックしています!
それほど夜勤メンバーのチームワークは大切だと感じます。
看護師が夜勤の休憩取れない4つの理由



看護師って夜勤の休憩時間はしっかりとれるの?
結論として、夜勤で十分な休憩時間はとれません。
看護師が夜勤の休憩時間を十分にとれない4つの理由はこちら!
- そもそも休憩時間が短い
- 緊急入院や急変が起こると休憩時間が減る
- 先輩が休憩に入るまで入れない
- 夜勤の休憩中にモニターや患者さんの声が聞こえ眠れない
そもそも休憩時間が短い
16時間夜勤などの場合、2~3時間の休憩時間が望ましい
日本看護協会より
つまり、2交代制を採用している病院では夜勤での休憩時間は2時間とされています。
実際に2交代勤務である私の病院でも、夜勤での休憩時間は2時間(120分)となります。





人の命を守る精神力や体力を維持する看護師にとって、120分という時間はとても短く感じます。
緊急入院や急変が起こると休憩時間が減る
緊急入院や急変などが起こる忙しい夜勤では休むことができません。
「緊急入院や急変なんてそんな起こらないでしょ!」と思われるかもしれませんが、意外と頻回に起きるのが現状です。
緊急入院や急変が起こると、たとえ休憩時間だったとしても労働時間扱いのため、すぐ仕事に戻る必要があります。
経験上、忙しい日は夕食もとれない、一睡もできないことがよくあります。
さらに、休憩時間になったとしても、看護記録などの仕事が終わっていない場合には休憩に入ることはできません。休憩時間を削ってでも仕事を行います。
特に新人看護師の時は仕事に慣れていないため、休憩時間を削ることもあります。



日勤帯の看護師から忙しいと聞いた日には「夜勤で休憩時間はとれそうにないなと…」と予想し、覚悟をもって出勤する日もあります。
先輩が休憩に入るまで入れない
私の病棟独自のルールかもしれませんが、「先輩より先に休憩に入ってはいけない」という暗黙のルールが存在します。
この場合は、後輩として先輩の仕事を手伝ってから休憩に入るため、自分の休憩時間も必然的に少なくなります。
忙しい日は「協力しないと仕事が終わらないから仕方ない」と妥協することができますが…
実態として、若手の看護師が忙しかったとしても手伝ってくれることはなく、理不尽に感じてしまうこともあります。
夜勤休憩時の暗黙のルール
- 先輩看護師よりも早く休憩を終えなくてはいけない
- 休憩場所は先輩看護師に決定権があるため、若手の看護師は口出しできない…など
夜勤の休憩中にモニターや患者さんの声が聞こえ眠れない
いざ休憩に入ると眠れるかというとそうではありません。
病院の定める仮眠場所にもよりますが、私の病院では仮眠場所がナースステーションと近いため、モニター類や患者さんの声が丸聞こえで眠れないことがあります。



まるで働いているときと同じ状況で眠りにつくのは難しい…
看護師がオススメ!夜勤前の過ごし方



夜勤って大変みたいだけど、夜勤前にどう過ごせばいいの?
現役ナースがオススメする夜勤前の過ごし方はこちら!
- 生活リズムを崩さない
- 仕事のことは考えない
- 入眠する3時間前までに消化の良い夕食をとる
順に説明していきます!
生活リズムを崩さない
夜勤だからといって、前日に遅く寝てみたり、長めに寝てみたりすると生活リズムが崩れてしまいます。
夜勤前は、いつも通りの時間に寝て、起きることで生活リズムを崩さないように心がけましょう。
生活リズムを崩すと、体内時計がずれて、眠たくなってしまうためです。
私の経験上、生活リズムを崩すと、体のだるさや眠気を感じてしまい、体調不良をきたしやすくなります。
また、思考力や集中力が低下し、いつもしないミスをしてしまうようになります。
私は“いつも通りの時間に就寝・起床し、朝食を食べて、その後2時間程度就寝する方法”がオススメ!
仕事のことは考えない
夜勤に限ったことはないですが、出勤前に仕事のことを考えて休息が十分にとれないことがあります。
体験談
- 看護師の人数が少ないため、責任感が増す
- 看護師の人数が少ないため、苦手な人がいると人間関係に悩まされる
- 拘束時間が長く、体がしんどい
…なんてことを考えると眠れないことがよくあります。眠れないと、生活リズムが崩れてしまい悪循環になります。
私は夜勤前になると不安からか胸がドキドキして眠れなくなるため、仕事のことは考えないように心がけています。
また、好きな音楽を聴く、YouTubeなどを観ることで気分転換を図っています。
仕事のことを考えると憂鬱になるため、自分なりの気分転換を行うとといいと思います!
入眠する3時間前までに消化の良い夕食をとる
寝る前にたくさん食べると、胃や腸が消化で働き続けるため、深い睡眠がとれなくなります。
また、胃もたれの原因にもなってしまい翌日の体調に影響を及ぼします。
そのため、夕食は入眠する3時間前までにとりましょう。
また、消化の良い炭水化物をとり、カフェインやアルコールなどの寝つきを悪くすると有名な食べ物をとらないようにしましょう。
私は、温かいうどんやそばなど体に優しそうな食べ物を摂取するように心がけています。
現場には、前日に居酒屋で飲んでいる先輩も見かけますが…二日酔いからの夜勤は、本当にきつそうなのでしないことをオススメします。
夜勤中の心得3選



夜勤に行くのが怖いよ…
夜勤中の心得
- 低糖質なお菓子を持っていく
- どんなに辛くても、必ず夜が明けると思うこと
- 豹変する患者さんがいること
くわしく説明していきます!
低糖質なお菓子を持っていく
夜勤は長時間労働になるため、小腹が空いたときに食べる間食はつきものです。
間食することで息抜きになるため、お菓子を持って行くことをオススメします!
しかし、夜勤中は「頑張っているから食べちゃお!」と甘えが出てしまい、必要以上に食べてしまいます。また、他のスタッフからお菓子をもらうこともあり、ついつい口に運んでしまいます。
夜中に間食してしまうと、血糖値が急激に上昇し、眠気に襲われてしまいます。
また、夜に食べてしまうと脂肪が蓄積されやすいため、肥満や糖尿病など生活習慣病の原因にもなります。
そのため、ナッツやドライフルーツなどの低糖質なお菓子を摂取することをオススメします!その際は食べすぎに注意してください。



私は夜勤を経験して、「歩き回っていてあんなにハードな仕事なのに、なぜか年々体重が増える…」と悩まされました。
この経験から夜勤中の健康管理も大切な仕事のひとつであると感じています。
私のようにならないためにも、早いうちから習慣化しておくことをオススメします!
どんなに辛くても、必ず夜が明けると思うこと
緊急入院や急変が起きると休憩する暇もないほど、とても忙しくなります。
仕事に終わりが見えないと、精神的にも体力的にも絶望を感じ、涙が出そうになることもよくあります。
そんな時に、“辛い夜勤だったとしても、夜が明ける”と思うことが大切になります。
悲観的になるとミスが増えてしまうため、前向きに考えることが大切になります。
豹変する患者さんがいること
夜になると「助けてー」「家に帰る!!」と大きな声で暴れ叫び、日中の穏やかな性格とは全く異なる人物に豹変する患者さんがいます。
これは、“せん妄”と呼ばれる精神機能障害が原因となります。
夕方になると症状が悪化するため、看護師は患者さんの不穏な言動に注意し観察することが大切になります。また、点滴ルートが抜けていないか、転倒していないかなど安全に配慮することも大切になります。
初めて目の当たりにするとびっくりしてしまう光景ですが、せん妄症状によるものだと知っていれば、看護師として患者さんの安全に配慮した行動を迅速に取れるようになると思います。
夜勤での効率的な仮眠のとり方5選



夜勤の仮眠って寝れないよ…



私が仮眠で眠れるようになったコツはこちら!
- 周りの音や光をシャットアウトする
- 可能な範囲で普段入眠する格好によせる
- 足のむくみをとる
- リラックスできるグッズを持っていく
- 間食をする
順に説明していきます!
周りの音や光をシャットアウトする
病院の仮眠場所にもよりますが、私の病院では仮眠場所がナースステーションと近いため、モニター類の光や患者さんの声が丸聞こえで眠れないことがあります。
休憩しているのにまるで働いているときと同じ状況で眠りにつくことは困難になります。
そのため、アイマスクや耳栓を活用することで、周りの光や音をシャットアウトすると効果的に眠ることができます。



私はアロマの香りがするホットアイマスクを装着したり、好きな音楽を聴いて過ごしています。
可能な範囲で普段入眠する格好によせる
ナース服のまま休憩時間を過ごすと、まるで働いているときと同じ気持ちになるため眠りにつくことが困難になります。
そのため、私はコンタクトから眼鏡に変え、パジャマに着替えて仮眠をとるようにしています。
可能な範囲で普段入眠する格好によせることで、リラックス効果が期待できます。



緊急時は休憩中でも起こされるため、ナース服にすぐ着がえられる恰好で仮眠をとることをオススメします!
足のむくみをとる
長時間立ち仕事をしていると、脚がむくむことでだるさを感じ、眠りにつけないことがよくあります。
そんな時は、脚のマッサージやストレッチを行うと脚の血流が改善され、入眠しやすくなります。
すぐにでも仮眠をとりたい方にオススメ
- 着圧ストッキングは脱ぐ
- バスタオルやクッションなどで脚をあげる
リラックスできるグッズを持っていく
気を張り詰めていた状態から、リラックスした状態へ移るには時間を要します。
短い休憩時間を有効に活用するためには、リラックスする必要があります。
そのためアロマグッズや快眠グッズを持っていくことをオススメします。
看護師の中には、アロマの精油をティッシュに2〜3滴垂らして枕元に置いて眠る人もいます。
リラックスできるグッズを持っていくと、短い休憩時間でも熟睡感が得られるのでオススメです!



上述の通り光を遮断し、アロマによるリラックス効果も期待できるためホットアイマスクはとてもオススメです!
間食をする
おなかが空いていると、気を取られて眠りが浅くなり、睡眠の質が低下する可能性があります。
間食をすることで、心地よい眠りにつくことが可能になります。
さらに、間食すると息抜きになるため、お菓子を持って行くことをオススメします!
夜中に間食しすぎると、血糖値が急激に上昇し、眠気に襲われてしまいます。
また、夜に食べてしまうと脂肪が蓄積されやすいため、肥満や糖尿病など生活習慣病の原因にもなります。
そのため、ナッツやドライフルーツなどの低糖質なお菓子を摂取することをオススメします!



低糖質なお菓子でも食べ過ぎには注意してください!
まとめ
いかがでしたか?
夜勤をするとメリットだけでなく、デメリットももちろんあります!
夜勤が不向きな私でもこの記事にあることを実践してからは、楽に夜勤を過ごせるようになりました!



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